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青木ヶ原樹海ウォーキングツアー研修                            Walking Tour in Aokigahara Forest

6月20日(月)青木ヶ原樹海ウォーキングツアー研修を実施しました。

梅雨の半ばでしたが、この日は天気に恵まれ樹海歩きには絶好の日和に。研修担当2名含め計14名の会員が参加しました。

 

スマイル 9時に西湖コウモリ穴駐車場に集合。

 

1 コウモリ穴 施設

 

 

研修担当から本日の研修内容を説明。

午前中はコウモリ穴入洞、その後富士河口湖町公認ネイチャーガイドの案内によりコウモリ穴から野鳥の水飲み場経由で野鳥の森公園までの樹海遊歩道を歩くメニュー。その後精進湖に移動して昼食。

午後は国道139号線沿い精進口登山道入口から富士原始林の登山道を途中まで歩き、そこから精進御穴に向かい山臣講(冨士講)の史跡、御穴を見て、同じ道を引き返し登山道入口で終了のメニュー。

 

青木ヶ原樹海は864年の貞観大噴火がもたらした青木ヶ原溶岩流の上に形成された日本最大の溶岩上原生林です。特異な景観が見られる樹海歩きは富士五湖周辺観光の目玉の一つですから、通訳案内士として外国人に説明できるようにしっかり研修したいと思います。

研修開始前に集合写真撮影。

 

 

2_樹海研修集合写真

 

 

富士河口湖町公認ネイチャーガイドさんの案内により、コウモリ穴に向かいます。

富士山麓にはたくさんの溶岩洞窟がありますが、その半数は青木ヶ原樹海内にあり、その中でも総延長350mのコウモリ穴は富士山麓最大級。

洞穴に向かう歩道で樹海の植生について説明がありました。スタートして早速皆さんの知的好奇心が刺激されたのか質問の嵐。ガイドさんは豊富な知識で次々に回答します。

洞穴内は他の洞穴と異なり夏もそれ程冷気がなく冬は温暖であるため、多数のコウモリが冬眠の場所として生息していたそうです。コウモリは夜行性なので昼間は見ることはできません。

 

コウモリ穴入洞。途中天井が低い通路を通りますがそれが結構長く、身を屈めて歩くのは大変。でも洞窟体験の醍醐味は味わえました。

 

 

3_コウモリ穴内部

 

 

次にコウモリ穴駐車場から樹海歩きをスタート。樹海歩きのツアーをする場合、ここからのコースは、交通の利便性、樹海の自然、植生観察、遊歩道の整備の観点から最も使いやすいようです。

ネイチャーガイドさんの溶岩洞窟、樹海生成過程等の説明。

 

 

4_樹海ツアー開始

 

 

樹海内ではポイントポイントでネイチャーガイドさんの説明を受けましたが、高木だけでなく、低木、中木も含めた樹木の名称・特徴等詳しく説明して頂きその知識の豊富さに感嘆。

 

 

5樹海内ガイド説明

 

 

樹海の生成過程では地衣類、苔が果たす役割が重要で、地衣類の共生についての説明は役に立つ情報でした。

 

 

6地衣類

 

 

また、樹木の名前には日本で作られた漢字である国字がたくさん使われているとのこと、国字の一覧表ももらいました。

皆さん熱心に聞き入り、同時にたくさんの質問もされていたので、皆さんの知的好奇心の旺盛さに驚かされました。

 

1時間15分で目的の野鳥の森公園まで行く予定のところ、2時間はかかりそう。午後の研修もあるので研修担当者としては時間が気になるところですが皆さんの好奇心を止める術はありません。

予定を大幅にオーバーして野鳥の森公園に到着。ネイチャーガイドさんにお礼を言ってお別れし、精進湖湖畔のレストランことぶきに向かいます。

ここには鹿カレーがありますが、皆さんほうとうがお好きなようでほうとうが一番人気でした。 このレストランはメニューの選択肢も多いので樹海ツアーで昼食が必要な場合に使えそうです和食

 

 

うさぎうさぎうさぎ

 

 

午後は精進口登山道を歩き、富士講の講社の一つ山臣講の先達が行場として使っていた精進御穴を訪ねる行程。参加者の殆どは歩いたことがない樹海の中のルートなので皆さん興味津々です。

 

 

7精進口登山道入口

 

 

精進口登山道は、その入り口から樹海内を通っていく初めの区間は傾斜もとても緩やかで、ウォーキングツアーには適当な道です。

約50分歩き、精進御穴とその場所にある最近まで修行に使われていたという乾徳道場に到着。

 

 

8乾徳道場

 

 

精進御穴には日洞、月洞、蛇洞と呼ばれる主要な洞穴が3つあります。

先ずは道場前の日洞。

 

 

9精進御穴日洞

 

 

入口開口部上には木が生えていて、不思議な雰囲気を漂わせています。参加者の数人は中へ。この洞穴内部には行場であったことをうかがわせる石碑や祠があるとされていますが、真っ暗で一部は狭い洞内では確認できませんでした。今日の研修で一番感動したとの感想の参加者もいたほどで、入洞する価値は十分ありそうです。

道場から少し歩くと月洞があります。ただ、こちらは入口がとても狭く中に入るのは難しそうです。

 

 

10 精進御穴月洞

 

 

そして蛇洞。ここへは道なき道を行くという感じで、知っている人の案内がなければ絶対辿り着けそうにない場所です。

 

 

11 精進御穴蛇洞

 

 

日洞、月洞のトンネル状洞穴に対し、ここは大きな洞穴内空間の天井が崩落した後のその縁の部分にあたります。内部には、その名前の由来である蛇石(蛇の胴体のような形の固まった溶岩)があります。大きく開いているので入るのは容易そう。好奇心旺盛な皆さんはやはり中に。

 

午後の精進口登山道を通る樹海の行程はあまり馴染みの無いルートで、特に精進御穴そして富士講の行場であった史跡、その後の修行施設については参加者の殆どが知らなかったようです。新たな発見ができ、とても良い研修メニューになりました。

 

同じ道を今度は緩やかに下りながら引き返し、登山道入口で研修終了・解散。

皆さん、ウォーキングツアー研修お疲れさまでした。

 

by Takashi M.

パソコン

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河口湖研修 Guide training tour around Lake kawaguchi

6月5日の日曜日に河口湖研修に行ってきました。

今回は北口本宮富士浅間神社、カチカチ山ロープウェイ、大石公園、井出醸造、河口湖畳岩の研修です。

 

9時半に富士山駅に集合。

朝からあいにくの雨。天気予報でも晴れマークは出ていませんでした。それでも晴れ女もいるし、「晴れろ、晴れろ」と念ずれば思いは必ず空に伝わる!という思いを胸に3台の車に乗り込みいざ出発!

 

 

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最初の研修場所、北口本宮富士浅間神社に到着。松井事務局長の案内で見学スタート。大鳥居にかかっている額のうかんむりの点がない「冨士」のいわれ。うかんむりの点は「人」を表し、火山あるいは神さまの上には人は立てない、という意味で「冨士」になったとのこと。ふーむ。人々がどれほど富士山を敬っていたかが窺い知れます。

 

 

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今日はここ北口本宮浅間神社にて結婚式が執り行われます。小降りになったものの、残念ながら楽しみにしていた随神門からの”参進の儀”は中止。しかし、本殿で式を執り行う新郎新婦の美しい後ろ姿を見ただけでも幸せをおすそ分けしてもらいました。お幸せにLOVE

 

 

 

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富士山信仰の道「吉田口登山道」の起点

 

 

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本殿を参拝し、吉田口登山道の起点から、大塚丘に向かいました。

日本武尊が富士を遥拝して「北方に美しく広がる裾野をもつ富士は、この地より拝すべし」と仰せになられ、北口本宮富士浅間神社の始まりとなった由緒ある地です。それから長い年月が流れ木々は成長し、今ではここから富士山を見ることができませんが、さぞ美しかったことでしょう。

 

 

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その後はご神職から神社の説明を受けました。日頃から疑問に思っていた諏訪神社との関係、第4のご神木などなど。。。多くに質問に対して一般的な内容から、ご神職でないと知りえない内容まで幅広くおもしろおかしくお話してくださいました。まだまだ聞きたいことは山ほどあったけれどすでに終了予定時間を過ぎてしまい、後ろ髪引かれる思いで神社を去りました。

 

車

 

 

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次はカチカチ山ロープウェイ。青空は見えないものの、雨はやみ雲が流れて念じた通り富士山が顔を出しました!富士山をバックに居合わせたロンドンからの観光客と一緒に記念写真をパチリ!

 

 

車車車

 

 

そして産ヶ屋崎へ移動。急な石階段を上ったさきに産ヶ屋崎神社があります。ここはは木花開耶姫命(このはなさくやひめ)がここで出産をした聞いていましたが、神社の由来には諸説あることが判明。まあそういうこともよくあります。

 

 

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さて、頭も使ったし、歩いたしお腹もすいてきたところで、昼食です。大石公園そばにこの春オープンしたお蕎麦屋さん「みずの風」で、お蕎麦をいただきました。私はざるそばの大盛を注文。写真の大根そばもおいしそうでした。十割そばにも関わらずのどごしもよく、おいしくいただきました。

 

 

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そのあと大石公園を散歩。たくさんの観光客が散策していました。ここからの富士山の眺めは抜群です。湖畔が紫色に染まるハーブフェスティバルは、今年は2016年6月17日~7月10日に開催されます。

※大石会場は7月18日まで。ぜひお楽しみください。

https://www.fujisan.ne.jp/event/info.php?if_id=672&ca_id=3

 

 

 

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そして楽しみにしていた井出醸造さんの酒蔵見学。第21代目の当主、井出與五右衞門さん(代々襲名)から日本酒の特徴や、作り方の説明を受けました。外国からのお客様が居合わせており、急きょ会のメンバーが通訳をしました。説明が済むと酒蔵の見学です。あ~いい香り~。貯蔵庫はひんやりして気持ちいいです。

300年の歴史を誇る庭園もとてもすてきでした。ここは時代劇にお目見えするお白洲としても利用していたとのこと。さすが由緒あるお家柄です!庭の横にあるお茶室は京都の清水寺から運ばれてきたものとのことでした。

そして試飲タイムです。車を運転するため試飲できなかったのはとても残念でした。せっかくなので父の日のプレゼントとして純米酒「井出與五右衞門」を購入しました音楽

 

 

 

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そして最後は河口湖の畳岩です。初めて訪れました。約一万年前の富士山噴火の際に流れ出して板を重ねたように固まった溶岩だといわれています。ベンチがあり、夏の夕方にここで涼みながら一杯なんてのもいい感じでした。メンバーの笑顔がいいですねスマイル

 

 

虹これにて河口湖研修は終了。朝降っていた雨もやみ青空が広がりました。あらためてFYGIAの雨雲を追い払う運の強さを確認。有意義な一日でした。これから本格的な観光シーズンが始まります。山梨を訪れるお客様が、山梨をひいては日本を好きになってまた訪れてくださるように、山梨の魅力を十二分にお伝えできるように頑張っていきたいと思います。

 

本研修では多くの方のご協力をいただきました。最後になりましたが、心より御礼申し上げます。

 

 

by Kiyomi, miho, and yumiko

富士山ナビゲーター

富士山五合目総合管理センター内、インフォメーションセンターにて

富士山ナビゲーターを担当させていただいています。

 

昨年に引き続き、2015年も5月1日より10月31日まで、登山情報、、アクセス情報、富士山世界遺産構成資産のご案内や観光情報など、国内外問わずビジター/クライマーの皆様に情報提供しています。

 

メンバーが毎日交代しながら応対しています。

富士山五合目にお越しの際は、お立ち寄りくださいスマイルスマイルスマイル

 

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2015/7/5

by yumiko

リニア見学センター&大月研修(12月19日)

 

12月19日(金)にFYGIAでは、山梨県立リニア見学センターと大月周辺の研修を行いました。当日は高気圧の晴天、富士山もすっきり見え、またとない研修日和となりました。

 

リニア見学センターに集合し、早速研修が始まりました。このリニア見学センターは2014年4月にリニューアルし、どきどきリニア館(有料:大人1人420円)と、わくわくやまなし館(無料)の2つの施設があります。

まずはどきどきリニア館へ。入るとすぐに3年前まで実際の試験走行で使われていた、MLX01-2というモデルの車両が展示されています。まずはその前で記念撮影。クリスマス間近ということで、サンタクロースの貸衣装もありました。

 

 

IMG_0889集合写真

 

 

車両の中に入ることも出来ます。

DSC_0713リニア車内

 

 

その奥には試験走行を見学できるスペースがありましたが、残念ながら本日は試験走行が行われていないとの事。冬場はメンテナンスのために試験走行しない日も多いようです。

1Fにはその他にリニア開発の歴史の展示や、リニアに使われている超電導磁石の模型などがありました。キッズスペースや授乳室もあり、子連れでも安心して訪問できる施設になっています。

 

2Fに上がるとミニリニアがあり、磁気浮上走行を体験することができます。

2人ずつ交代で乗ってみました。浮上高度3センチ、時速は約5キロとの事です。

 

DSC_0720リニア模型試乗

 

 

また、超電導磁石を使用した実験も見ることが出来ました。

 

DSC_0722説明

 

 

その他にリニアが動く仕組みについての詳しい展示がありました。

リニア自体には走る力がないため、運転手は存在せず、遠隔操作によって動かす仕組みになっているそうです。

 

3Fにはシアターがあり、東京から大阪までリニアに乗った気分で8分間の旅行が楽しめます。床が振動する仕組みになっていて、車輪走行から浮上走行に切り替わる瞬間を体感できます。

 

また、山梨の未来を表現したジオラマがありました。リニアの山梨駅を中心に、山梨の名所や伝統行事が詳細に表現されており、中央線や身延線の電車も走っていました。文系女子にはこのジオラマが一番面白かった…(笑)

 

DSC_0726ジオラマ

 

こちらの見学センターには海外のお客様も団体来ているようです。私たちが訪問した前日にはインドネシアからの修学旅行生が訪れていたようでした。

 

FYGIAの訪問に際しては、見学センターの前田さんに詳しい解説をして頂きました。貴重なお話を有難うございました。

 

どきどきリニア館見学後、わくわく山梨館を見学しました。リニアや山梨に関する土産品の販売、山梨の物産、観光情報の紹介に加えて試験走行が見学できる展望室がありました。

 

 

スクール バス リニア見学センターの後は、大月駅前の月カフェで昼食を取り、初狩駅近くの猿橋へと向かいます。私たちの訪問を地元の観光ボランティアの方が迎えて下さいました。

最初に猿橋の伝説を描いたお手製の紙芝居のお披露目です。

 

DSC_0739猿橋紙芝居

 

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猿橋は日本三奇橋の一つとされる橋で、橋脚がなく両岸から張り出された4層の桔木(はねぎ)によって支えられています。その起源は定かではありませんが、西暦600年頃、百済からやってきた造園博士の志羅呼がこの地に橋を架けようとしましたが、川の氾濫ですぐに流されてしまい困っていたところ、サルがつながり合って対岸へ渡っているのを目撃し、それをヒントに橋を架けることに成功したと言われています。橋のたもとにある神社にはこの伝説に登場する白い猿が祀られています。

 

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橋からの眺めは圧巻です。四季折々違った風景が楽しめるようです。

 

IMG_0911猿橋からの眺め

 

この地は、富士山の噴火で出た溶岩の流れが止まったところで、右岸は富士山の玄武岩、左岸は太古の時代、この地が海であったころの堆積岩が見られます。

 

 

スクール バス 猿橋見学の後は、国指定重要文化財の星野家住宅を訪問しました。

御当主、星野氏が貴重なお話を聞かせて下さいました。

 

星野家住宅は江戸時代に大名や幕府の役人が宿泊した建物です。明治13年の明治天皇御巡幸の際には御小休所ともなりました。宿泊業の他に養蚕、薬問屋、林業、酒屋、質屋など実に様々な事業に取り組んできたようです。

 

DSC_0748星野家住宅

 

内部には江戸時代に使われた高札や谷文晁の弟子の作とされる絵、御当主の大叔母様にあたる画家、気賀麗子氏の作品、徳川家から贈られた打掛と帯など数々の貴重なものが展示されていました。星野家には古文書が30,000点以上残っているそうです。また家相図は建物と合わせて重要文化財に指定されています。

 

往時を忍びながら御当主のお話を伺い、有意義な時間を過ごしました。

 

 

こうして、密の濃い、実り多い1日が終了しました。

研修をアレンジしてくださいました、白水さん、古閑さん、本当に有難うございました。

 

by橋本

富士山世界遺産構成資産研修 in 静岡県

10月10日にFYGIAでは、静岡県富士山世界遺産構成資産の研修を実施しました。

 

9時 当日は秋晴れ。集合場所の道の駅なるさわから、富士山を横目に富士パノラマラインを通り、まずは、富士講の聖地といわれる富士宮市の人穴(ひとあな)富士講遺跡にむかいます。

9時30分 人穴浅間神社に到着。入口で今回の研修の講師を務めていただく富士山自然科学研究所の大沢義孝先生と合流。大澤先生は、静岡ガイドボランティアの会の前会長で今も自然観察ガイドをされているので、お話が面白いです。先生の「エイエイオー!」の掛け声でいざ出発!

 

神社の鳥居をくぐると、正面にあまり大きくないお社がみえてきます。右手には、人穴遺跡。富士山の噴火によりできた溶岩洞窟で、かつて富士講の修行の場として使われました。全長80メートル。高さ3メートル。一番奥には浅間大神が祀られているそう。16世紀~17世紀富士講の開祖、長谷川角行がこの中で1000日間にわたって修行をしたとの言い伝えがあります。

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現在は、富士宮市教育委員会の管理となっており、基本的に立ち入り禁止。柵があり入れないようになっています。

 

左手には古びた碑がたくさん立ち並んでいます。一見お墓?と見まがいますが、これらは全て、かつてこの人穴で修業をした信者たちが記念に建てた塔碑群です。

 

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少々霊験あらたかな気持ちになりながら、メンバーは車に乗り込み、朝霧高原、まかいの牧場などを経由して白糸の滝へ。

 

10時20分 白糸の滝駐車場に到着。白糸の滝の駐車場から富士山がよく見えました。山梨側から見る富士山とはまた、趣がずいぶん違ってみえます。

 

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駐車場から徒歩ですぐの音止めの滝へ。音止めの滝の前で、静岡より特別参加のFUSIONさんのメンバーも合流。

 

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水流の多さと轟音に圧倒されます。高さ25メートルの勇壮な「音止めの滝」。その昔、曽我兄弟が父の仇を討つ相談をしていた際、滝の音で声が遮られたため、しばし神に念じたところ、滝の音が止んだという言い伝えからこの名がつきました。確かに話し声がよく聞こえないほどの大きな滝の音です。ここで実際にガイドするときは、できるだけ大きな声で話さないといけませんね。

音止めの滝を横目に進むと、絶壁の全面から無数の滝。白糸の滝です。

 

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全国に「白糸の滝」と名がつく滝はたくさんありますが、この滝の特徴はその水の出方。普通、滝は川の途中にできるものですが、白糸の滝は、富士山の雪解け水が地層と地層の間から湧き出た珍しい滝です。幅120メートル、高さ20メートル一日の湧水量は15万トン。

江戸時代、富士講の長谷川角行は、さきほどの人穴で修業を行った後に、この白糸の滝で身を清めたと言われ、ここは、のちに信者の巡礼や修行の地となりました。滝の脇には18世紀の富士講の指導者食行身禄の碑があります。

滝をバックに集合写真を撮りました。

 

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次に向かったのは富士山本宮浅間大社

11時55分、到着。大きな朱塗りの鳥居の横に富士山が見えています。

 

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鳥居をくぐりしばし進むと、朱塗りの楼門がみえてきます。

楼門の前には、鉾立石(ほこたていし)。

 

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この神社の起源は紀元前にさかのぼります。紀元27年、富士山の噴火を鎮めるため、「山足の地」に噴火を鎮める神(木花之佐久夜毘売命)をお祭りした神社が建てられましたが、その後、この御祭神は2世紀に山宮(現在の山宮神社)、806年に現在の地に御遷りになりました。移動の際、御祭神は鉾に乗せられたが、その鉾を立てたのがこの石。

この石を触ると、女性は3歳若返るという言い伝えがあります。私も触ってみましたが、なぜかこの石、温かかったです。

 

これが本堂です。木花之佐久夜毘売命(このはなさくやひめ)、瓊々杵尊(ににぎのみこと)、大山祇神 (おおやまづみのかみ)の3神が祀られています。

 

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本堂は2階建てで「浅間造り」という珍しい建築様式です。

横からみると、屋根のそりの角度が前後で異なっています。家康時代の建造です。国の重要文化財に指定されています。

 

境内東側の湧玉池(わくたまいけ)に移動します。

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これも富士山の湧水です。とても澄んだきれいな水です。中世以降富士山を登る人はまずここで禊(みそぎ)を済ませてから登りました。現在は国の特別天然記念物に指定されています。

 

12時45分 次に徒歩で、浅間神社から長屋門に移動します。

 

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ここは、江戸時代後期の大名の陣屋から移築されたもので、現在は富士宮市が運営する「歴史の館」として、富士宮市の歴史や世界遺産富士山に関するパネルが展示されています。展示の目玉は、国指定重要文化財「絹本著色富士曼荼羅図」です。室町時代後期に描かれたもので、上部正面に富士山、麓から山腹に富士山本宮宣言神社、村山浅間神社、大日堂などが描かれ、これらの堂社で参拝したのちに富士山に登る人々の様子が描かれているものです。ここにあるのは複製。本物は古くかなり劣化しているため、静岡県立美術館に大切に保管されているそうです。

 

このあと、待望のランチタイム!なんとこの長屋門の奥は素敵なダイニングレストランがありました。平日というのに、行列ができるほどのにぎわい。ビュッフェ形式で、地元の野菜を使った丁寧に作られたお料理。どれもとてもおいしかったです。

ランチも終わり、ついついあれもこれもと食べ過ぎてしまい、満腹の状態で、次の目的地、

山宮神社へ。

 

14時30分 山宮浅間神社到着。さきほどの賑やかな富士山本宮浅間大社の雰囲気とは違い、木が生い茂り、ひっそりとして厳かな空気が漂います。

この神社には、いわゆるお社がなく、代わりに富士山に臨む遥拝所(遠くから神を拝む場所)があります。さきほどの富士山本宮浅間大社の元宮とされ、1200年前まで本宮浅間大社の御祭神はここに祀られていました。

 

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もともと富士山信仰は、富士山そのものをご神体として崇めました。後にこの神社でも、お社を何度か建造しましたが、何度も消失の憂き目に遭い、結局、社を建てるのは止め、遥拝所を設置して、ここから富士山を直接遥拝することにしたそうです。

 

 

山宮神社を後にして、10分ほど車に乗り、村山浅間神社へ。

15時20分 村山浅間神社駐車場に到着。

駐車場のすぐそばに、村山古道(村山口登山道)の入り口があります。この登山道は、20世紀初頭に新道ができ衰退しました。

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12世紀に富士山の噴火が沈静化すると、末代上人など山中で修業をする人々が現れ、14世紀には富士山における修験道が成立、ここに興法寺という寺が建てられ、富士山修験道の一大中心地となりました。明治以降、廃仏毀釈で興法寺は廃されましたが、神社に残る大日堂はその名残だそうです(見学時は改修中でした)。

 

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神社の入り口と大日堂への入り口は別々になっています。(右が改修中の大日堂への入り口) また、境内には、水垢離場(みずごりば‐修験者が体を清める場所)、護摩壇(ごまだん)など、かつて修験道が盛んだったころの名残が見られます。

 

境内には、外国人初の富士山登頂者である英国公使ラザフォード・オールコックの登頂150周年の記念碑があります。ラザフォードは、1890年、村山に宿泊し村山登山道を経て、登頂に成功しました。

 

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このほか天然記念物のイチョウ、樹齢1000年といわれる(実際には400~600年だそう)ご神木の大杉があります。

 

 

日も暮れてきて、村山浅間神社を後に、予定通り16時過ぎに全行程終了です。一昨年、世界文化遺産に登録された富士山。今回は静岡側の構成資産をみて回りました。富士山が「信仰の対象」として、長きにわたって日本人に畏れ崇められてきたのだということを各所で実感できました。まさにこれは「文化遺産」なのだということも。

講師の大澤先生、長い時間、丁寧な解説をしていただき、また根気強く、我々の質問に答えてくださり、本当にありがとうございました。

さらに、研修担当の赤松会長、白水さん、二階さん、企画と準備、有意義な研修をありがとうございました。

(文責:久野)

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